やりがいがあると思っていた、頑張れると思っていた。
夢と理想を胸に教師になったものの、実際の仕事の忙しさに絶望する人は少なくありません。
この記事では
- 学校の教師をやめたいと思った時に考えるべきこと
- 教師をやめるためにするべきこと
- 教師を辞めた人の体験談
の3点をお伝えしたいと思います。
教師やめるなんて甘えなのかな、無責任かな、思っている貴女にぜひ読んでいただきたい内容になりました。
教師は理想と現実の差がはげしく、「教師なら当然」というやりがい搾取のような無休無給な環境です。
教師として頑張った果てにどうなるのか、今後の人生よく考えてくださいね。
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教師をやめたい、後悔しない働き方をえるために考えるべきこと

教師をやめたいって本当にもったいないこと?
まず冷静に考えてみてほしいのですが、教師をやめたらもったいないって思っていませんか?
せっかく教員採用試験を突破して、やりがいのある仕事についたのに…、っていきなり教師をやめる決意はできないですよね。
でも、貴女自身はほんとうに教師をやめたらもったいないのか改めて考えてみてほしいのです。
教師の職場は、
- 古い体質の上下関係
- 男女の差(男の先生ややっぱりいいよね、などの保護者の意見)
- モンスターペアレンツ対応
- 親と子ども(生徒)両方の人間関係
- 残業代がでない
- 世間的に当然という長時間労働(早朝から深夜)
- 常に正しくいないといけないプレッシャー
- プライベートがほとんどない(買い物も外出も誰かに見られる)
ほかにも貴女自身が今感じている教師のつらさがありますよね。
それをずっと我慢して耐えて、引き換えにえられるものは貴女の将来に必要なものなんでしょうか。
それでも他人の子どもの教育に関わりたいですか?
教師になる人はやさしくて我慢強く、自分の言いたいことをこらえて「なすべきこと」を優先して対応できる人。
だからこそ保護者、生徒である子ども、上司にあたる教員、教頭、校長、それぞれから言いたい放題言われて押しつぶされてしまいます。
メンタルを病んでしまう先生は少なくないんですよ。
やりがいがあれば、貴女自身はボロボロになっても構わないとお思いの人は、そもそも「やめたい」とは感じません。
貴女はご自身のメンタルや家族、健康を引き換えにしても、教師という仕事をやめるのはもったいないですか?
やめる理由となる教師の仕事のつらさ
教師を続ける理由は人それぞれですが、やめる理由はだいたい同じです。
教師をやめる!という決断にいたる理由は1つではなく、理由が増えていって自分の許容範囲を超えたときに退職に至ります。
教師をやめる理由の多くは
- プライベートゼロの長時間労働
- 子どもと向き合う時間が減るほどの雑務
- 保護者対応や教師同士の人間関係
特に公立の学校で、子どもと向き合うことができなくて教師という仕事に絶望する人が多いです。
教師になろうと思った人は、夢や希望をもって目指した人がほとんど。
実際に働くとなると、文字通り身を粉にしているものの、やりたかった理想とは程遠いところで身を粉にしている現実に疲弊してしまうんですよね。
夢や理想を打ち砕かれ、身も心も疲弊させられていくことが、教師という仕事のつらさです。
やめる前に なぜ教師をやめたいのか冷静に整理しよう
今まで書いてきた教師のつらさやデメリットは、実はわかっていたことではないですか?
女性は突発的にやめる!と思うよりは、小さなことが積み重なって我慢の限界を超えた時に「やめたい」という気持ちに至ることが多いです。
そこで改めて気持ちを整理していただきたいのですが、貴女が教師をやめたいと思った決定的な出来事はなんだったんでしょうか。
もうやだ、たえられない、やめたい、と思うに至った背景や今まであったことを冷静に振り返ってみてください。
- 勤務条件が違えば教師を続けたいですか?
- 「先生」でいることに限界を感じた出来事
教師をやめてしまう前に、教師をやめたいと思った決定的な出来事がなんなのかしっかり自分に向き合ってください。
どうしてやめたいと思ったのかをしっかりと振り返ることは、教師をやめて後悔しないために必要なことなんです。
教師をもうやめる!と決意したらすべきこと
やめたい、もう無理、教師はもうやめよう、と決めたらすべきことがあります。
実際にやめる前にここでしっかりとやるべきことをやることで、やめた後の後悔をしないですみます。
つらい時だからこそ、やってみてくださいね。
理想のライフスタイルをはっきりさせる
教師のどんなところがいやだったのか、という部分から、どんな環境だったら貴女は快適に働けるのか考えてみてください。
いやなことやつらいことがある時って、どんなふうになったら気が晴れるのかすらよくわからなくなくなります。
でも「いや」とか「やめたい」という気持ちがあるから、本当になりたい自分や理想のライフスタイルがあるんだとわかるんですよね。
教師でいやだったこと、つらかったこと、やめたい理由から、どんな職場でどんな生活を送るのが理想なのか考えてみてください。
できそうな仕事、働きたい職場環境をはっきりさせる
理想の生活、ライフスタイルがわかってきたら、それを実現するためにはどんな仕事で、どんな勤務条件だったらよいのか具体的にしてみてください。
- 家からの距離は?
- 住みたい街は?
- できる仕事はどんなことか
- どんな仕事なら無理なくできそうか
- はずせない福利厚生は何か
など、理想のライフスタイルを実現できる勤務条件を書き出してみましょう。
できるだけ具体的に条件項目をだしてくださいね。
先生をしていると自分の理想をないがしろにするクセがついています。
こんなのはワガママ、夢ではいけない、などと思わずに理想を書き出してみてくださいね。
書いてみると実際はそうでもないな?と思ったり、これは外せない!と気が付いたり、どんどん頭の中がクリアになります。
こんなの贅沢いいすぎかな、現実的じゃないかな、なんて考えないで思うがままに書き出して頭をスッキリさせてください。
教師やめたい人におすすめの転職先は民間企業
ここからはわたしからのご提案です。
教師をやめたとしても、転職先って実は結構あります。
民間企業に転職するなんて、教師よりもっと厳しい仕事が待っているんじゃ…?と不安になる方へ、こんな働き方があるよ、という未来像の一つとして参考にしてもらえればと思います。

教師という経験を生かして民間企業への転職する場合
教師という経験をいかして民間企業へ転職する場合、
- 大手塾、予備校
- 資格スクール、
- 参考書、問題集作成、出版
といった転職先が考えられます。
大手塾、予備校や資格取得スクールが狙い目です。
学校より生徒との距離が縮めやすく、生徒の目標を叶えるために働くことができます。
また民間の大手塾や予備校だと、教師という仕事以外の部署ももちろんあるのがメリットの1つ。
広報部や総務、経理などの仕事もあるので、適正によっては部署移動が可能。
同じ教える立場でも、違う環境で働くと前職の異様さに気がつくのはよくあることなんですよ。
教師からガラっとキャリアチェンジのおすすめ
教師をやめるなら、新卒に戻ったつもりで転職活動をするのもおすすめです。
申し上げにくいんですが、教師をやっていた方って普段でもちょっと上から目線になってしまってるんです。
だからこそ教師とはまったく違う道を選んでみるのがおすすめなんです。
教師とは全然違う仕事だと学ぶことも多いし、教師だった自分とは別の自分になれます。
オフィスワークをしながら資格をとり、ビジネスパーソンとしてキャリアアップしていくのも手です。
女性ならではの問題ですが、教師よりも結婚、出産はしやすいですよ。
もちろん転職する時にきちんと選ぶ必要がありますが、職場で順番を待つとか保護者に計画的に妊娠するべき、とわざわざ言われることはありません。
民間企業の仕事はIT化やAIによる自動化が進むから先が暗いのかな?と思うかもしれませんが、現実はまだまだ紙が主流です。
人が少なくても済むほど自動化されるのはもう少し先でしょう。
https://yowatarijozu.com/zimusyoku-tensyoku/
教師やめたいと思ったら慎重に動き出すべし 転職は計画的に
教師は体制が古く、以外とセクハラやパワハラで悩む人が多いんです。
教師だけしているとわからないものですが、転職してみてびっくりした、給料があがったのに仕事がしやすい、と戸惑ってしまう人も少なくありません。
一般的な企業は、お客様とこじれたとしても上司や専門の部署など、会社として対応する体制が整っていることにびっくりする人もいますが、普通ですからね。
ただやめたいと言ってすぐやめられないのが教師。
ほんとうにやめるのが大変ですよね。
担任をもっていたら、学期末まではやりきらないと…という空気もあります。
そして教師を続けながら転職活動は、とても不可能。
というか教師は他の仕事をしてはいけないルールですよね。
やめると決めても人にいうのは慎重に、そして転職活動するのは教師をやめてからになります。
教師をやめてからでも転職活動は大丈夫!
教師をやめて新しい人生を求めて転職するなら、社会全体で人手不足な今転職するべきです。
でも教師をやめてからの転職活動で大丈夫かな、早くしないと見つからないかも、無職が長いのはつらい、と思うかもしませんが、焦らないでくださいね。
教師をきっぱりやめて、少し休んでからでも大丈夫です。
教師はそれくらい大変な仕事、無理してすぐ働こうとしないでくださいね。
ちょっと落ち着いてからで大丈夫なので、理想の生活ができる仕事を手にいれるために、とにかく計画的に行動してください。
- 「転職サイト」で情報収集する
- 「転職エージェント」で実際に求人を紹介してもらう
という2ステップで教師をやめる準備をしてくださいね。
教師をやめてから転職完了までにだいたい3ヶ月はみておけば十分です。

